志垣太郎さんが2022年3月5日に亡くなっていた事が息子でタレントの匠(たくみ)さんによる公表で明らかとなりました。
報告翌日には今回初めて訃報を知った各界の著名人から追悼の意が表されており、いかに志垣太郎さんが愛された人物であったかが伺い知れます。
近年ではバラエティ番組での独特なキャラクターが印象に強い方も多いかとは思いますが、若い頃は俳優としてイケメンでモテ男としても有名だったのです。
そこで俳優・志垣太郎さんの出演作品をまとめます。代表作について深掘りしていきたいと思います。
志垣太郎の出演作品
それでは早速、志垣太郎さんの出演作品を見ていきましょう!
ドラマ
引用:志垣太郎 – Wikipedia
- 大河ドラマ(NHK)
- 樅ノ木は残った(1970年) – 茂庭主水 役
- 新・平家物語(1972年) – 源義経 役
- 花神(1977年) – 久坂義助 役
- 男は度胸(1970年 – 1971年、NHK)
- おれは男だ! 第28話〜第31話(1971年 – 1972年、日本テレビ)- 西条信太郎 役
- みんなで7人(1972年 – 1973年、TBS)
- 銀座わが町(1973年、NHK)
- 水戸黄門(TBS / C.A.L)
- 第4部 第12話「なまはげ様のお通りだ! -秋田-」(1973年4月9日) – 川村総治郎 役
- 第6部 第12話「宍道湖慕情」(1975年6月9日) – 松平吉透 役
- 第7部 第2話「姫君はにせ者 -福島-」(1976年5月31日) – 大久保大三郎 役
- 第10部 第26話「日本晴れ水戸街道 -水戸-」(1980年2月11日)- 土屋昭直 役
- 第12部 第3話「黄門様の盗っ人仁義 -府中-」(1981年9月3日) – 新助 役
- 第13部 第10話「尾張名古屋の妖怪退治 -尾張-」(1982年12月20日) – 徳川綱誠 役
- 第14部
- 第15話「仇討ち悲願化物まつり -鶴岡-」(1984年2月6日) – 八郎太 役
- 第27話「殿様を泣かせた娘 -勝山-」(1984年4月30日) – 小笠原貞信 役
- 第15部 第18話「無念晴らした槍の仇討ち -福山-」(1985年5月27日) – 松方新之助 役
- 第16部 第13話「想い叶えた愛の組紐 -膳所-」(1986年7月21日) – 桜田雄次郎 役
- 青い山脈(1974年、フジテレビ)
- 斬り抜ける(1974年 – 1975年、ABCテレビ / 松竹) – 道家鋭三郎 役
- 幡随院長兵衛 第16話「情死」(1974年、NET / 東宝) – 白井権八 役
- バーディ大作戦 第49話「助けて! 浴室裸体殺人事件」(1975年、TBS / 東映) – 友田研 役
- 影同心シリーズ(MBS / 東映)
- 影同心 第21話「牢屋は極楽殺し節」(1975年) – 小川和馬 役
- 影同心II 第16話「尼寺女の溜め息」(1976年) – 清次 役
- 江戸を斬るII(1975年 – 1976年、TBS / C.A.L) – 橘町の源七 役
- 雲のじゅうたん(1976年4月5日 – 10月2日、NHK)
- 夜明けの刑事(TBS / 大映テレビ)
- 第65話「注文はセーラー服の女子高校生だ!!」(1976年) – 高井雄一 役
- 第99話「命を賭けた結婚式」(1976年)
- お耳役秘帳 第5話「俺は天下のお耳役」(1976年、関西テレビ / 歌舞伎座テレビ) – 中村和之進 役
- 遠山の金さん 杉良太郎版 第57話「ギヤマン飾りの女」(1976年、NET/東映)- 千吉
- あかんたれ(1976年 – 1978年、東海テレビ) – 秀松 役
- 新選組始末記(1977年、TBS) – 佐々木愛次郎 役
- 土曜ワイド劇場 (テレビ朝日)
- 「浴室の美女 江戸川乱歩の魔術師」(1978年)
- 「探偵・神津恭介の推理 高木彬光の刺青殺人事件」(1983年)
- 「江戸川乱歩の美女シリーズ・赤い乗馬服の美女」(1987年) – 結城宏行 役
- 達磨大助事件帳 第24話「愛憎の架け橋」(1978年、テレビ朝日 / 前進座 / 国際放映) – 佐七 役
- 日本巌窟王(1979年、NHK) – 天草右京 役
- そば屋梅吉捕物帳(1979年 – 1980年、テレビ東京 / 前進座 / 国際放映)- 粂次 役
- 新五捕物帳(日本テレビ / ユニオン映画)
- 第55話「江戸の夢 恋のかんざし」(1979年)- やらずの千太郎 役
- 花王愛の劇場「古都」(1980年、TBS)
- ポーラテレビ小説「マリーの桜」(1980年、TBS) – 戸倉和雄 役
- 突然の明日(1980年、TBS)
- 若き日の北條早雲(1980年、テレビ朝日 / 東映) – 足利茶々丸 役
- 氷山のごとく(1980年 – 1981年、東海テレビ)
- 大江戸捜査網(テレビ東京 / ヴァンフィル)
- 第244話「花火よ夜空を貫け!」(1976年) – 政吉 役
- 第608話「八丁堀情話 夫よ許して!」(1983年) – 神田弥一郎 役
- 源九郎旅日記 葵の暴れん坊 第18話「望郷 三田尻 はぐれ鳥」(1982年、テレビ朝日 / 東映) – 新二郎 役
- 銭形平次 第888話「ああ十手ひとすじ!!八百八十八番大手柄 さらば我らの平次よ永遠に」(1984年、フジテレビ / 東映) – 清三郎 役
- 新大江戸捜査網 第6話「女隠密やわ肌勝負」(1984年、テレビ東京 / ヴァンフィル) – 長門半四郎 役
- ニュードキュメンタリードラマ昭和 松本清張事件にせまる 第13・14・15回(1984年、テレビ朝日 / 国際放映) – 安藤輝三 役
- おんな風林火山 第1話「7歳の幼な妻」 – 第3話「正室の陰謀」(1986年、TBS) – 武田義信 役
- 月影兵庫あばれ旅 第2シリーズ 第12話「京の都の鬼を斬れ!」(1990年、テレビ東京 / 松竹) – 吉村新三郎 役
- お願いダーリン!(1993年、フジテレビ) – 郡山先生 役
- べにすずめたちの週末(1993年、関西テレビ) – 四方先生 役
- 世にも奇妙な物語(1995年、フジテレビ) – 先生 役
- しゃばけ(2007年11月24日、フジテレビ) – 日限の親分 役
- 水曜ミステリー9「不倫調査員・片山由美12・黒の環状線」(2012年8月29日、テレビ東京) – 大門吾郎 役
- 相棒 season11 第15話「同窓会」(2013年2月13日、テレビ朝日) – 仲川茂夫 役
- 半沢直樹(2013年、TBS) – 高木 役
- 天誅〜闇の仕置人〜 第1話(2014年、フジテレビ) – 長谷部隆文 役
- 鼠、江戸を疾る 第6話(2014年、NHK) – 茂岡壱岐守 役
- びったれ!!! 第10話(2015年、テレビ神奈川他) – 山崎肇 役
- 陰陽師(2015年9月13日、テレビ朝日) – 藤原師輔 役
- 嵐の涙〜私たちに明日はある〜 第1話(2016年2月1日、東海テレビ)
- 金曜プレミアム「十津川警部10・悪女」(2016年7月29日、フジテレビ) – 平木明 役
- ドラマスペシャル「瀬戸内少年野球団」(2016年9月17日、フジテレビ) – 倉持昌義 役
- ブラックペアン(2018年4月22日 – 、TBS) – 守屋信明 役
- リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜(2018年) ‐ 武藤紘一
アニメ
ベルサイユのばら(1979年) – アンドレ・グランディエ 役
舞台
東宝みどりの会第一回公演「巨人の星」(1979年) – 星飛有馬 役 ※河村稔 名義(志垣太郎さん本名)
志垣太郎さんは1969年からお亡くなりになるまで約50年以上俳優として活躍されており、多数の作品に出演されています。
これらドラマの出演作品の中でも代表作などについて掘り下げていきたいと思います。
志垣太郎の代表作
「巨人の星」(1979年)
「巨人の星」は星一徹に中村吉右衛門をキャスティングしていることから見ても、父親からみた星飛雄馬の物語で演出が文学座の長岡輝子。主人公の飛雄馬はオーディションで選ばれた高校三年生の河村稔(志垣太郎)のデビュー作。当時放映中だった大人気のアニメも飛雄馬役の古谷徹は高一で15歳だった pic.twitter.com/Jp681LOwEc
— みぞぐちカツ (@chocoramastudio) June 12, 2018
志垣太郎さんは玉川学園高等部在学中に舞台役者として、1969年7月21日から8月29日まで、芸術座で「東宝みどりの会第一回公演」として上演された『巨人の星』で星飛雄馬役として主役デビューを果たしています。
当時は高校3年生という驚きの若さで、170人の中からオーディションで選ばれたようです。
デビュー当初は本名の「河村稔」として活動しており、翌年「志垣太郎」という芸名に改名する事になります。
NHKドラマ
志垣太郎さんは1970年頃からNHKのテレビドラマ何度か出演しており、『新・平家物語(1972年)』など大河ドラマデビューも果たしています。
前述した「志垣太郎」への芸名変更は『男は度胸』(1970年 – 1971年)の際にしているようです。
「おれは男だ!」 (1971年 – 1972年)
「おれは男だ!」の
— オダブツのジョー (@odanii0414) October 5, 2018
ゲストの中で、
強烈な存在感を示したのが、
西条信太郎(志垣太郎)。
高校生なんだけど、
スナック経営してたんだよなあ。 pic.twitter.com/3A5iq8aCTZ
世間に名を知らしめた作品が「おれは男だ!」です。
森田健作さん主演のドラマ『おれは男だ!』で転校生としてライバル役を務め、その端正なルックスも相まって一躍人気者になり、特に若い女性からの支持を得ました。
主演を務めた森田健作さんは当時を振り返りこのように語っておられます。
「実は当時、(照明の)ライトが頭に落ちて私がけがをして休んでいるときに、彼が登場して…。ドラマに出られない中、彼が熱演して助けてくれた思い出があります」と感謝した。
引用:森田健作が志垣太郎さん訃報に「本当に驚きました。屈託のない笑顔が忘れられない」(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュース
あかんたれ(1976年 – 1978年)
『あかんたれ』は呉服問屋・成田屋を舞台にわがままで意気地なしであった主人公・秀太郎(志垣太郎)の奮闘を描いたドラマです。
あまりの人気に予定していた話数を大幅に超え210話を放送。
一旦終了したものの、完結していなかったため「続・あかんたれ」としてさらに155話が放送される事になりました。
フジテレビ系の昼帯ドラマの歴代最高視聴率番組(平均11.1%)として記録されているなどかなりの人気番組でした。
このドラマで志垣太郎さんはルックスだけでなく演技力も評価され、様々な世代に知られるようになり以降は様々なドラマや映画に出演し、人気を獲得しました。
ベルサイユのばら(1979年)
志垣太郎さんはドラマや映画などの実写だけでなく、アニメの声優としても代表作を残しています。
1979年から放送された『ベルサイユのばら』ではメインキャラクターのアンドレ・グランディエ役を務め、人気を博しました。
半沢直樹(2013年)
近年も多くのドラマに出演されており、その中に社会現象にまでなった『半沢直樹』があります。
このドラマでは「高木」という役名で第1話に出演していましたが、その後第4話では「高木専務」と役名が少し変わり三浦浩一さんにキャスティングが変更になっていたのです。
この突然の降板には様々な憶測が飛び交っており、週刊誌でも取り上げられる事態に。
「いくら脇役とはいえ、これだけの人気ドラマでの降板は異例のこと。しかも代役が立っているのに発表がないのは異例といえます」(テレビ局関係者)
引用:『半沢直樹』高木役が志垣太郎から三浦浩一に 理由に緘口令|NEWSポストセブン (news-postseven.com)
「もちろんふたりは同一人物だと思いますよ。1話のラストで志垣は頭取と常務と一緒に東京本部で登場するシーンがあり、それは明らかに専務の立ち位置でしたから。三浦さんの出演が決まったのは、7月に入ってからだと聞いています。変更の理由は箝口令がしかれているんです。ただ、ギャラに関しては出演交渉の段階で済ませているので、原因ではないでしょう」(芸能関係者)
引用:『半沢直樹』高木役が志垣太郎から三浦浩一に 理由に緘口令|NEWSポストセブン (news-postseven.com)
その後も真相については不明のままですが、やはり何かトラブルがあったのかもしれません。
近年では仕事も減ってきており、降板の原因にトラブルがあったとの情報もあります。
「実は50代に入り、仕事が急激に減ってきていました。バラエティーや情報番組の出番もなくなっていて、ドラマに出演できてもトラブルから降板ということもあったようです。そんな中、唯一のレギュラー番組だった『噂の!東京マガジン』(TBS系)も2014年に降板となり、ご本人は悩んでいたところがありました」(志垣さんを知る芸能関係者)
引用:稀代の名俳優・志垣太郎さん急逝の裏にあった番組降板、プライベートのトラブル(NEWSポストセブン) – Yahoo!ニュース
まとめ
以上、志垣太郎『あかんたれ』など出演ドラマや声優『アンドレ』などの作品まとめでした。
様々な作品に出演され、存在感を放ってきた志垣太郎さん。
今後、バラエティでの笑顔や演技が見れなくなるのは非常に寂しいですね。
ご冥福をお祈りいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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